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Author:東 好孝
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先月、30代の男性が来院した。3か月前に作業中、背中がぎっくり腰をしたかのように急に痛み出した。

整形外科や他のカイロ院、針灸など色々な所に一カ月づつ通ったが全く改善しなかったらしい。現在も仕事中はかなりつらい状態が続いている。

検査をしてみると、主訴である中背部の痛みと右手の中手骨間筋の筋筋膜障害の連動があったのでそれを改善して、別に左膝の手術後の痛みを改善して一回目の治療を終了した。

二回目の来院時、改善したといって来院したので背中の痛みが軽くなったのかと思ったら、右手の痛みがなくなったという。10年ぐらい前からペンチで電線を切る時に切れた瞬間手にズキットする鋭い痛みがあり、もう治らないものと諦めていたということだった。

それはいいのだが、肝心の背部痛は全然改善していなかった。そこで、徹底的に筋骨格の障害に絞って鑑別検査をして、両手と肘の治療をした。

しかし、主訴以外の膝痛などはどんどん改善するが肝心の背部痛は全く変化がない。そこで、もう一度詳細な問診をすると、食事の面で油ものが合わないということが判り、肝胆系の内臓機能障害からくる痛みと判断して上腹部の治療に全面的に切り替えた。

今度は、治療後2日間はかなり楽になったがその後少し元に戻ったようである。そこで、揚げ物を食べたか聞くと、少し食べてからまた悪くなったらしいことがわかった。前回の治療時、揚げ物を食べないようにアドバイスしていたのだが食べたらしい。(食習慣を変えるのは大変です)

今回は、改善度から見て肝胆の内臓機能障害に間違いないとみてその治療やり、油ものは一切取らないようにアドバイスした。

5回目になると背部の痛みは仕事の最後にコリを感じるぐらいまでに改善した。

この患者さんは、若いころから焼肉を友達と食べに行っても、よく食べて2〜3切れであとはほとんど野菜ばかり食べていたらしい。また、お酒も飲まないのに肝臓の数値のγ−GTPがかなり高いということだった。

要するに、この患者さんは脂っこい食事が特に苦手なタイプで、通常の食事でも胆嚢に負担をかけていたのかもしれない。

30代の妻帯者で食事と酒の管理がほどほど出来ている人は、内臓機能障害からくる痛みはあまり見当たらない。そのことが、今回の症状改善のおくれにつながったのかと少し反省している。この男性のように極端に油に弱い方もいるのだと思い知らされた。

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