先日、中学の野球部のエースが背部痛で投球とバッティングができないということで患者さんの紹介で来院した。
5日後に試合があるのでそれまでにどうにかしてほしいという。経過を聞くと特に怪我などをしたわけでもなく徐々に痛みが出て来たという。
四肢の機能障害か骨盤脊柱、内臓の機能障害かをタッチ鑑別によって障害の原因を特定した。それは、左右の手の中手骨間の機能障害であった。
この機能障害は、両手を過度の負荷のかかった運動をやり続けた結果生じたのものと思われる。その背景には、日頃から練習後に使った筋肉を丁寧にストレッチしていないことがあるようだ。
両方の手の機能障害の部位をタッチエネルギーで治療すると両方の起立筋の圧痛が消えて筋緊張が緩んだので治療を終了した。
大人の場合は内臓機能障害も多いのですが、まだ学生で親御さんがちゃんとした食事を取らせていれば大丈夫のようです。
とりあえずこの子の場合はその場で症状が改善し、機能障害もそう問題なさそうなので試合も大丈夫と思いますが、再発をしないように手のストレッチの仕方を教えて治療を終了した。
背中の痛みが手をちょっと触っているだけで改善したのでビックリしていたが、こういった機能障害が原因の患者さんは大変多いのである。
しかし、こういった患者さんの多くが整形外科などでの治療で患部にシップと痛み止めの薬を処方されているが、症状が改善していないのである。
いつも言っていることだが原因を理解していないから本当の治療が出来ていないだけなのである。
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